2005-09-01から1ヶ月間の記事一覧

「バウンダーズ」と女神

さて、もう気がすむまで続けることにしました。なんでこんなに熱くなるのか自分でもわかりませんが、「バウンダーズ」について。 「<あいつら>はそうやって僕の運命を封印した(They sealed my fate by doing that)」 (本文より) destinyとか、他にも単…

「バウンダーズ」とタロット

とゆーわけで、「バウンダーズ」はいわば、タロットカードそのものを物語化したもの、ともいえるんですね。トランプの元はタロットカードです。でもって、ジョーカーは「愚者(The Fool)」のカード。 主人公=愚者 「愚者」のカードは、数字の「0」であり「…

「バウンダーズ」リターン

もう終わりにする、とか言っておいてアレですが。やっぱりディレクターじゃないな、プレイヤーだな、と思ったので、訂正として書きます。ダイアナ・ウィン・ジョーンズの「バウンダーズ」について。 まず、大事なのは「ペア」。主人公は、<He>とペアになっ…

「バウンダーズ」敗北宣言

どうにもスッキリしないので、ダイアナ・ウィン・ジョーンズの「バウンダーズ」について、ずっと考えつづけておりました。その一部を記して終りにします。…一部といっても長いですが。 「僕が知っているどの世界でも、がらんとしている場所ではいつでも紙く…

「バウンダーズ」で思い出したこと

あんまりバウンダーズのことばかり考えてたから、思い出したくない過去まで思い出してしまいました。 「最初はグー」ではじまる、じゃんけんゲームのことです。小学生くらいのころの話です。私の学校では、「最初はグー」のあと、「じゃんけんぽん」で、パー…

「バウンダーズ」について3

まだちょっと、ダイアナ・ウィン・ジョーンズの「バウンダーズ」について、もやもやしたものが残っていたので、書きます。(しつこい性格ですみません…) 物語のなかで、とある世界の<境界>が<野菜畑>として出てきます。で、その畑で、仲間のヨリスが、主…

「バウンダーズ」について2

昨日につづき、ダイアナ・ウィン・ジョーンズの「バウンダーズ」について。なぜカインが出てこないのか、について。私が思ったことを書いてみたいなと思います。(正しいかどうかはわかりませんが) まず、この「バウンダーズ」という物語を読んで、あるいは…

「バウンダーズ この世で最も邪悪なゲーム」ダイアナ・ウィン・ジョ

ダイアナ・ウィン・ジョーンズの「バウンダーズ この世で最も邪悪なゲーム」(The Homeward Bounders)を読みました。邦訳と洋書と併せ読み。 バウンダーズとは、ボールが「バウンド」するとか、よく言いますが、そのバウンドと同じ意味ですね。ぴょんぴょん…