2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧

「きらきら」シンシア・カドハタ

シンシア・カドハタの「きらきら」を読みました。 2005年ニューベリー賞を受賞した作品です。 作者は、アメリカの日系三世とのことですが、この物語も、日系人の家族のお話です。 最初、「難病で少女が若くして死んでしまうお話」ということで、てっきり実話…

ゲド戦記4「帰還」について3

「わたしたちは予備の人間なんだろうか、とテナーは思った。予備の人間であるというのは、どういうことなんだろう?」 という文章について、「予備の人間」とはどういうことなのか、よくわからなかったので、考えてみました。 まず、原文を参照してみますと…

ゲド戦記4「帰還」について2

「アルハは教えられてたの、力を持つためには自分も他人も犠牲にしなくちゃいけないって。取引きよ、何かを手にするためには、まず与えよってね。それが間違いだとはわたしにも言えない。でも、わたしの魂はそんな狭いところでは息ができないの」(本文より…

ゲド戦記4「帰還」ル・グウィン

あまりの暑さに夏バテしておりまして、もっぱら、とりためたビデオばかり見てすごしておりました。気がついたら一ヶ月以上もたっていました…。おひさしぶりです。 さて、ようやく少しは涼しくなってきましたので、なんとか気力をふりしぼって読んだのが、ア…