「ふたりはきょうも」アーノルド・ローベル


アーノルド・ローベルの「ふたりはきょうも Days with Frog and Toad」(1979年)
がまくんとかえるくんシリーズの四作目、最終巻です。


部屋のなかが散らかって、やることがいっぱいたまっている、がまくん。
明日、明日、ぜんぶ明日やるよ! と言ってしまったあと、明日やらなきゃいけないことの数々を考えて、気分がめいってしまいます。
そこで、がまくんは、明日のために、今日できることは、今日、やってしまおうと考えるのでした。
というお話にはじまって、今回も短いお話が五編収録されています。全部で六十ページくらいの絵本です。


私が一番好きなのは、「The Kite」というお話。
がまくんとかえるくんは、いっしょに凧あげをすることにしました。
かえるくんが糸を持って、がまくんが凧をかかえて走ります。でも、凧はうまく、あがりません。
そのようすを見て、こまどり達は笑います。

"That kite will not fly," said the robins.
"You may as well give up."


そのタコは飛ばないよ、あきらめたらいいさ、


なんて言われて、がまくんは、あきらめようとします。
でも、かえるくんは言います。もう一度、やってみよう!


がまくんは、何度も何度も挑戦します。そしてとうとう、凧は大空高く、舞い上がります。


一度やってダメでも、もう一度。何度でも成功するまであきらめない大切さ、といったようなものが伝わるお話です。


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邦訳もでています。


ふたりはきょうも (ミセスこどもの本)

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