「ちいさなちいさな王様」ミヒャエル・ゾーヴァ

Little King DecemberLittle King December
Michael Sowa

Bloomsbury Pub Ltd 2006-04


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ミヒャエル・ゾーヴァ Michael Sowa 絵、アクセル・ハッケ Axel Hacke 文
「ちいさなちいさな王様」
の、英訳本を読みました。


英訳タイトルは「Little King December」
原書のタイトルは「Der kleine König Dezember」 ドイツ語です。
邦訳は講談社から、木本栄 / 那須田淳 :訳で出ています。


ゾーヴァさんの絵が前から気になっていたんですけど、英訳本はあまり出ていないうえに、出ていても入手困難になっていたり…。
とりあえず、この本は入手が可能だったので、英語で読んでみることにしました。
私の場合は、きれいな絵で英語の勉強がしたいという目的が第一なので、英訳本を選んだわけですが、表紙の絵がドイツ版や日本版と違います。
中の挿絵にでもあるのかな? と思ったのですけど、中にも無くて、残念。
うーん。理由はよくわからないけれど、王様がちょこんと載っている新聞の文字がドイツ語で英語じゃないから削られたとかだったりするのかなあ。


あらすじ
サラリーマンの主人公のまえに、ある日、とつぜんやってきた、ちいさな王様。王様の世界では、生まれたときが一番大きくて、それからどんどん小さくなって、いろんなことを忘れていくといいます。
王様の小さな部屋にお邪魔したり、王様を胸のポケットに入れて外に出たり、一緒に星をながめたり。
主人公と王様の、日常のすきまからちょっとだけこぼれおちたような、不思議な交流の日々のものがたり。


英語は、そんなに難しい単語などは使われていないのですけど、一回目に読んだときは、ちょっとよくわからなくて、2回じっくり読んで、ようやくいろいろ掴めた感じ。
王様が、わたしたちの常識とは、すこし違った世界に住んでいるので、その発言も、普通とやはり違っていて、さらっと意味が掴めなかったといいますか。最初のページで、主人公がしゃべっているのか、王様がしゃべっているのか、よくわからなくて混乱したり。でも、ページ数は60ページほどなので、二回読みはそれほど苦痛じゃありませんでした。長い本だと、一読だけで精根使い果たすので、再読する意欲がなかなかわいてこなかったりするんですけど、これくらいの長さなら、なんとか。


主人公がサラリーマンだったりするので、子供のための絵本というよりは、最初から大人を対象にした絵本かなという気がします。
読んでいて「星の王子さま」を少し思い出しました。

ちいさなちいさな王様ちいさなちいさな王様
Axel Hacke

講談社 1996-10


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