ベルガリアード物語「予言の守護者」エディングス

The Belgariad: Pawn of Prophecy, Queen of Sorcery, Magician's GambitThe Belgariad: Pawn of Prophecy, Queen of Sorcery, Magician's Gambit
David Eddings




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なにがありえてなにがありえないか、だれにわかる?
Who's to say what's possible and what isn't?(引用)


デイヴィッド・エディングス David Eddings 著、「予言の守護者」 原題「Pawn of Prophecy」1982年
ベルガリアード物語 The Belgariad の第一巻です。
シリーズは全五巻で完結していますが、続編シリーズに「マロリオン物語」全五巻のほか、外伝二巻(邦訳だと分冊されているので全六巻)と、「The Rivan Codex」(未訳)があります。
かなり長そうなので手を出すのはどうしようかなあと迷ってたのですけど、有名な作品ですし、とりあえず最初の五冊だけでも読んでみようと思って、原書はバラではなく合本になっているものを買いました。1〜3巻と、4・5巻がそれぞれ一冊になって全二冊になっているもので、大きさはB5くらい、厚みはかなりあります。


邦訳は最初は1988年に出ていて、2005年に新装版が出ました。ハヤカワ文庫、宇佐川晶子:訳 HACCAN:表紙画
旧版のほうは持っていないので、新旧の違いについての詳しいことはわかりません。


あらすじ
料理上手のポルおばさんや、実直な鍛冶職人ダーニクなどに囲まれ、平和な農園で育ったガリオンの右手には白いあざがあり、それは何か特別なしるしのようではあるものの、詳しいことは教えられないまま、とつぜん旅に出ることになります。
うさんくさい大男と小男の二人組を仲間に加え、敵の目をあざむくため正体を偽って旅をつづける一行。じつはポルおばさんとその父親は伝説の魔法使いで、大男と小男は…
あたりまえだと思っていたことがあたりまえでなくなり、ありえないことがありえる世界で、しなくてはならないことをしなくてはならない運命。それを受け容れるか容れないか、選択権は必ずしもガリオンにはなくて…?


一巻ということで、事態はまだあまり見えてこないのですが、一巻を全部読んだあと最初のプロローグ、神話の部分を読むと、新しい発見というか…そういうことかと気がつく部分がいくつかあったので、全巻読んでからまた最初から読むと、違ったものが見えてくる作品かもしれないなあという予感がします。
地名とか人名とか神々の名前とかいっぱいでてくるので、少しメモしながら読むことに。邦訳、原書ともに地図があるので、それを見て確認したり、そういうことが面倒じゃなくて楽しい作品。
登場人物たちが生き生きとしていて、軽妙な会話のやりとりも魅力。ときどき人生訓めいたことも散りばめて、軽いだけではない深みのようなものもみせてくれます。


おもしろくなかったらどうしようと思ってましたけど、おもしろかったので、ひきつづき二巻も読んでみようかと。英語は、私の今の力では半分もわからないので、邦訳とあわせて読んでいこうかと思います。このくらいのものを苦もなく読めるようになれたらいいんですけど、まだムリ…。のんびりがんばっていこうかと思います…。
すっかり正月も終わってしまいましたが、今年もよろしくお願いいたします。


予言の守護者 - ベルガリアード物語〈1〉 (ハヤカワ文庫FT)予言の守護者 - ベルガリアード物語〈1〉 (ハヤカワ文庫FT)
David Eddings 宇佐川 晶子

早川書房 2005-02-24


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