スパイダーウィック家の謎5「オーガーの宮殿へ」

The Wrath of Mulgarath (The Spiderwick Chronicles)The Wrath of Mulgarath (The Spiderwick Chronicles)
Tony DiTerlizzi

Simon & Schuster (Juv) 2008-01


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ホリー・ブラック文、トニー・ディテルリッジ絵
スパイダーウィック家の謎5「オーガーの宮殿へ」(原題:The Wrath of Mulgarath)2004年
邦訳は文渓堂 飯野眞由美:訳


あらすじ:
ジャレッドたち三人が屋敷に戻ると、屋敷は荒らされており、母親はゴブリンたちに連れ去られていました。
「妖精図鑑」も敵の手に渡ってしまい、ジャレッドはオーガーやドラゴンの弱点を知るためにエルフのもとへ。
シンブルタックと、グリフィン、ホブゴブリンも仲間(?)に加わって、オーガーの宮殿に乗り込むジャレッドたちですが…!


オーガーの特徴として、シャルル・ペローの「長靴をはいた猫」のなかに登場する人食い鬼のことが作中で指摘されます。「長靴をはいた猫」のお話を知っていると、ああなるほどと思う展開が待ち受けています。
長靴をはいた猫」は青空文庫さんで読めます→http://www.aozora.gr.jp/cards/001134/card43118.html


マザーグース

Sugar and spice and everything nice.If that's what little girls are made of … sounds tasty to me!(本文より)

というゴブリンのセリフが作中にでてきます。マザーグースの「おとこのこって なんでできてる?」からかと。

What are little boys made of?
What are little boys made of?
 Frogs and snails
 And puppy-dogs' tails,
That's what little boys are made of.


What are little girls made of?
What are little girls made of?
 Sugar and spice
 And all that's nice,
That's what little girls are made of.


とうとう最終巻。といっても一冊のページ数はそんなに多くありませんし、挿絵も多いので、五冊といっても実質は普通のペーパーバック2冊か3冊分くらいの文章量かと思います。

洋書は、オリジナルエディション、最初に発行されたものの装丁はディテルリッジの絵が表紙なんですけど、どうも最新のエディションは映画のキャラクターの表紙に変わってしまったようです。amazonさんでは(私が検索したときは)オリジナルエディションは在庫がなしになっている巻と、まだ注文できる巻と両方ありました。ただ、洋書を取り扱っているほかのお店ではまだ取り扱っている可能性はありますし、ディテルリッジの絵が表紙のままで、本のサイズが違うエディションの刊行もされているようです。またamazonさんの在庫状況は変わるので、ふたたび注文可能になる場合もあります。


全五巻で完結していますが、現在は新シリーズもはじまっています。


スパイダーウィック家の謎〈5〉オーガーの宮殿へスパイダーウィック家の謎〈5〉オーガーの宮殿へ
Holly Black Tony Diterlizzi 飯野 真由美

文溪堂 2004-12


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