スパイダーウィック家の謎4「ドワーフと鉄の森」

The Ironwood Tree (The Spiderwick Chronicles)
The Ironwood Tree (The Spiderwick Chronicles)Tony DiTerlizzi


Amazonで詳しく見る
by G-Tools
ホリー・ブラック文、トニー・ディテルリッジ絵
スパイダーウィック家の謎4「ドワーフと鉄の森」(原題:The Ironwood Tree)2004年
邦訳は文渓堂 飯野眞由美:訳


あらすじ:
マロリーのフェンシングの大会で、ジャレッドは姿を変えることのできる妖精と遭遇します。
マロリーはドワーフにさらわれてしまい、ジャレッドとサイモンはたすけに。ドワーフは、この世界の何もかもを銀や銅や鉄でできたものに作り変えようとたくらんでいました。マロリーと交換に「妖精図鑑」を渡せと要求するドワーフを、うまく騙そうとするジャレッドですが…?


今回登場するのは、ドワーフにノッカー、そしてオーガー。
ドワーフで有名なのはグリム童話の「白雪姫」に登場する七人の小人。ディズニーのアニメで、ハイホーハイホーと歌っているのも有名です。しかし、この作品に登場するのは、そんな陽気な小人さんたちではなくて、白雪姫のパロディとして登場するガラスの棺も、どこか恐ろしいものに感じられます。もっとも、この作品のドワーフたちは機械細工が好きで、ロボット犬みたいなものもでてきますから、ガラスの棺もコールドスリープ装置みたいなものなのかもしれません。

最初、挿絵だけをぱらぱらと見たとき、てっきり吸血鬼の女の子でも新たに登場するのかなと思っていたのですが、お姫さまみたいな扮装をさせられて棺に入れられたマロリーだったというのが今回のいちばんの衝撃でした…。マロリーだとは思わなかった。


ノッカーは鉱山にいる妖精で、よい鉱脈を教えてくれたりもする、比較的良い妖精さんドワーフたちに追われたジャレッドたちを、たすけてくれます。
オーガーは人食い鬼。いよいよ最後の敵が姿をあらわした!といったところで次巻につづきます。


スパイダーウィック家の謎〈4〉ドワーフと鉄の森スパイダーウィック家の謎〈4〉ドワーフと鉄の森
Holly Black Tony DiTerlizzi 飯野 真由美

文溪堂 2004-11


Amazonで詳しく見る
by G-Tools