「カスピアン王子のつのぶえ」C.S.ルイス

Prince Caspian (The Chronicles of Narnia, Book 4)Prince Caspian (The Chronicles of Narnia, Book 4)
Pauline Baynes

Harpercollins Childrens Books 1994-08


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"To know what would have happened, child?" said Aslan. "No. Nobody is ever told that."
「そうしたらどうなったろう、ということをかね、わが子よ?」アスランがこたえました。「それはいけない。だれもそれは教えてもらえないのだ。」


C.S.ルイスナルニア国物語2巻、「カスピアン王子のつのぶえ」(原題:Prince Caspian)1951年。
邦訳は私が持ってるのは岩波少年文庫版(新版)で、瀬田貞二:訳。巻末に中村妙子さんの解説がついてます。


前作「ライオンと魔女」から舞台は1300年後のナルニアになります。ピーター、スーザン、エドマンド、ルーシィのペベンシー四兄妹が、新学期のはじまる寄宿舎学校へむかう途中、乗り換えの駅のベンチで座っていると、とつぜん魔法の力がはたらいてナルニアへひっぱられます。
ナルニアテルマール人に征服され、もとからナルニアにいたものたちは迫害され姿を隠しました。
いっぽう、テルマール人の王子のカスピアンは、おじに命をねらわれ逃亡します。そのカスピアンをたすけたのは…?


邦訳と原書とあわせ読みしました。むかしに一度読んだきりなので内容もキャラクターもほとんど忘れてましたけど、リーピチープのことは好きだったのでおぼえてました。今回が初登場の巻。クマもかわいい。


それにしても…たまたまかもしれませんけど、私が読んだことがあるネズミが主人公系の物語って、しっぽが切れるという展開が多いです…。なんでだろう。何か元ネタみたいなものがあるのかな。


あと、むかし邦訳だけで読んだとき、いちばん気になったのは登場人物たちの名前が原書ではどういうふうなのかなということでしたけど、オチ・カがDear Little Friend の頭文字でD.L.F.と呼ばれているとは…。もしかしてロアルド・ダールのBFG(Big Friendly Giant)はそのパロだったのかな…。あまり関係ないかもしれませんけど。


カスピアン王子のつのぶえ ナルニア国ものがたり (2)カスピアン王子のつのぶえ ナルニア国ものがたり (2)
瀬田 貞二

岩波書店 2000-06


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