「ふしぎの森のミンピン」ロアルド・ダール

Those who don't believe in magic will never find it.
まほうの力をしんじない人には、ぜったい見つけられっこない世界だよ。(邦訳より)


「ふしぎの森のミンピン The Minpins」
ロアルド・ダール文 パトリック・ベンソン Patrick Benson 絵の絵本です。


その森に入ったものは、でてこない。あぶないから行ってはいけないといわれている森へ、お母さんの目をぬすみ、でかけたジョンは、そこで、おそろしい怪物とであいます!
怪物においかけられ、必死に逃げるジョンは、木にのぼり、そこで、ふしぎな、ちいさな人たち、ミンピンに出会います。
怪物が下にいるため、木からおりることができないミンピンたちは、鳥の背に乗って移動しています。
ジョンも白鳥の背に乗り、怪物退治に挑戦します…!


ダールの作品でも、小さい子向けのものは、わりとフツーに小さい子向けです。
ネタバレになっちゃうからアレなんですが、ネタバレしますと、

ダールの作品って、もう少し大きい子向けのものの場合、子供が親をすてちゃうこととかもあるんですよね。冒険にでたら、もうもとの世界には戻らない。

けれどこの作品では、きちんとママのもとに戻ってくるので安心です。


40ページくらいの絵本ですが、文章はけっこう多め。
英語も、絵本としては、ちょっと難しめなんじゃないかなあという気がします。対象年齢は三歳以上ですけど、小さい子がひとりで読むというよりも、おそらくは親御さんが読んであげるのを前提としているんじゃないかな…と。


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邦訳は、おぐらあゆみ:訳で評論社さんから出ています。

ふしぎの森のミンピン (児童図書館・絵本の部屋)

ふしぎの森のミンピン (児童図書館・絵本の部屋)