「こちらゆかいな窓ふき会社」ロアルド・ダール


ロアルド・ダールの「こちらゆかいな窓ふき会社 The Giraffe and the Pelly and Me」


ずっと売り物件のまま、売れずに残っている木造の建物は、以前はお菓子屋さんだったらしい。ぼくは、この建物で、ふたたびお菓子屋さんをはじめるのが夢なんだ。
けど、建物は、誰かに買われてしまった。買ったのは、キリンにペリカンにサル!
三匹がはじめた商売は、はしごをつかわずに窓をそうじする会社。
さっそく、お金持ちの公爵から、仕事が舞いこんだ。
三匹と仲良くなったぼくは、道案内をする。
公爵の屋敷は、大きくて、窓がとてもたくさん。もうずっと長いこと、そうじしていないんだって。
三匹は、びっくりしちゃうような手段で、窓そうじをはじめたのだけれど、そのとちゅうで、ピストルをもった不審な男を発見してしまい…!


このお話は、挿絵画家のクェンティン・ブレイクとも相談して、まず、キリンとペリカンとサルを登場させる、ということを決め、ストーリーは、そのあとに作ったそうです。かなり苦労して完成させた作だとか。

ページ数は七十ページくらいの薄い本で、挿絵も多く、絵本に近いです。絵をみただけでも、かなりストーリーはわかります。
お話の後半には、ウィリー・ワンカさんのお菓子も登場したりしますけど、「チョコレート工場の秘密」みたいな毒はなく、ちいさい子向けに書かれた、やさしい感じのお話。


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邦訳もでてます。

こちらゆかいな窓ふき会社 (ロアルド・ダールコレクション 15)

こちらゆかいな窓ふき会社 (ロアルド・ダールコレクション 15)