「したかみ村の牧師さん」ロアルド・ダール


ロアルド・ダールの「The Vicar of Nibbleswicke」
ダールの没後に出版された本です。


教会区に赴任したばかりの牧師さん。初仕事の不安と緊張のあまり、奇妙な病気にかかってしまいます。自分では意識しないうちに、言葉をさかさまに言ってしまうのです!
たとえば、「God 神さま」を「Dog 犬さま 」…といったぐあい。
時には、「sip ひとくち」が「pis (piss) 小便」、「park 駐車する」が「krap (crap) 糞をする」などと、とんでもない言葉になってしまうから、さあ大変!
「ワインを飲むときは、ほんのひとくちずつ」「教会の前の道は狭いので、駐車をしないでください」と、そんなふうに告げるつもりが…?
ああまったく、「犬さまヘルプ!」


ダール作品にはめずらしく、牧師さんが主人公で、「神さま」が出てくるのか…と思って読んでいたら、とんでもない内容で、ダールって……。
しかしそのう、笑いころげてしまいました。


英語の本としては、ページ数は40ページくらいで短めで、カラーの絵も多く、ストーリ的にはシンプルなんですが、言葉遊びがメインなので、正直、よくわからない箇所も多いです…。



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邦訳は、新訳が、「したかみ村の牧師さん」柳瀬尚紀:訳 
旧訳は「ねぶそくの牧師さん」久山太市:訳 で出ています。


したかみ村の牧師さん (ロアルド・ダールコレクション 19)

したかみ村の牧師さん (ロアルド・ダールコレクション 19)

ねぶそくの牧師さん (児童図書館・文学の部屋)

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