「ながいよるのおつきさま」マーク・シーゲル


今日はお月見ですね!
というわけで、お月さまの絵本。
「ながいよるのおつきさま」
シンシア・ライラントが文を書いたものに、マーク・シーゲルが絵をつけたものです。


日本でも、一年は十二の「月 moon」で数えます。睦月、如月…。そのほかにも、お月さまの呼び方は、いろいろありますね。寒月、雪待月、明月…
この絵本は、ネイティブ・アメリカンによる、一年の満月の名前を記したものです。
1月は、Stormy Moon 雨風月、2月は、Snow Moon 白雪月…といった感じです。私の誕生月の4月は、Sprouting Grass Moon 萌芽月。

In April the Sprouting Grass Moon
brings all wanderers back home


木々の芽を萌えさせ、すべての旅人を家へと連れ帰ってくれるお月さまのようです。
全体的に、夜の静謐な空気が、しんしんと伝わってくる絵本で、夜、眠る前に読むと、ここちよく眠りにつけそうな感じです。
月の見えない夜は、かわりにこの絵本をひらいて、隠れているだけの月に思いをはせるのもいいかもしれません。


英語の絵本としては、対象年齢は3〜6歳で、文章自体は、そんなに難しくありません。…ただ、印字が筆記体風なんです。手書きじゃないから、まだ読みやすいですけど、それでもやっぱり、ちょっと読みにくいのが、難点といえば難点かもしれません。
けど、筆記体に慣れる訓練にはなると思います…。


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邦訳も出ています。

ながいよるのおつきさま (講談社の翻訳絵本)

ながいよるのおつきさま (講談社の翻訳絵本)