「ハートで感じる英文法」大西泰斗

いわゆる「英語アレルギー」だった私も、英語を見ただけで拒否反応を起こすということもなくなり、細かい文字の本でも苦痛を感じないようになってきたので(最初のころは、文字は大きめじゃないとダメだった)少しは慣れてきたかなあと思い、ワンステップアップを狙って文法書を読んでみることにしました。


で、本屋さんに行って、買ってきたのがこの「ハートで感じる英文法 NHK3か月トピック英会話」(大西泰斗、ポール・マクベイ 著 日本放送出版協会
これはNHKで放送していた語学番組のテキストをまとめた完全版とのこと。
この番組、ときどき見ていて、「おもしろいなあ」と思ってたのです。
ただ、テレビのときは、「わかった!」と思ったとたん「あれ? やぱりわかんなくなった」の繰り返しだったのです、私の場合。
けど、本を読んだら、すごくわかりやすかった。たぶん、テレビと本と、両方読むのが、一番いいのだと思います。なので、ビデオにとっとけばよかったなあ〜と後悔。また再放送してくれないかな。(DVDも出ているのですが、高いので…)


とりあえず、私のような、「英語とおさらばして幾年月、英文法忘れました」な人間には、「現在完了形」「仮定法」が理解できた! という点だけでも、この本はすばらしいと思いました。昔っからわかんなかったのですよ、「現在完了形」「現在形」の違いが。どういうときに現在完了形をつかって、どういうときは現在形でいいのか、どっちでもいいのか、わからなかったのです。それがスッキリ理解できました。
また、「仮定法」は、「どうして過去形なのか。現在なのに過去形なのか。未来なのに過去形なのか」わかんなかったんですよ。それもスッキリ理解できました。
これから洋書読むとき、今までよりも、もう少し、細かいニュアンスがわかるようになるような気がします。


英語がニガテだと思っている受験生の方にもいいんじゃないのかな。この本だけで、文法が全部わかるわけじゃないし、最低限の文法知識は「ある」を前提に書かれているような気もするのだけれど、読みやすいですし、イラストも多くてわかりやすい。前置詞の説明も「なるほど〜」と思うことが、私には多かったです。
ただ、この本の危険なところは、この本を読んだだけで「わかった」ような気になってしまうところかもしれません…が、著者も書いているように「ここがはじまり」でしかなく、実践を積むのがやっぱり大事なんですね…。


ちなみにこの本、続編も出ているのですが、私の行った本屋には、なぜか続編はおいてありませんでした。売れている本は、なかなか田舎には回ってこないんですよね…(涙)


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