「ちいさなヘーヴェルマン」リスベート・ツヴェルガー

ifyouaskme2005-02-12

リスベート・ツヴェルガーの「ちいさなヘーヴェルマン」
ドイツの詩人、テオドーア・シュトルムの童話に、ツヴェルガーが絵をつけたもの。
青を基調にした、静かで、幻想的で、とても綺麗な絵本。
特に、擬人化されたお月さまのデザインが秀逸です。


車のついたベビーベッドを転がしてもらうのが大好きな男の子。お母さんが疲れて眠ってしまうと、パジャマを帆にして、息をふいて、自分で車を動かしはじめます。それをみていたお月さまは、男の子に優しく付き添います。男の子は町を、森を、空をベビーベッドでかけまわります。けれども、どんなに走り回っても、満足するということを知らない男の子に、お月さまもつきあいきれなくなって、とうとう眠ってしまいます。やがて太陽が昇ってきました。お月さまと違って太陽は厳しく、男の子を海にほうりなげてしまいます…。


リスベート・ツヴェルガーの本をまた少し購入してしまいましたので、またちょっとしばらくツヴェルガー三昧の日々です。
この本は、邦訳は太平社さんから出ているのですが、どうも入手困難な模様。
それでも、絵本の一部や、内容が太平社さんのホームページで公開されているので、興味をもたれた方はそちらを御覧ください。
http://www.taiheisha.co.jp/syuppan/lisbeth/lisbeth3-6.html


私が購入したのは英訳本、ハードカバー。
文章は、少ないというほどではないですが、さほど多くもありません。
英語としては、そんなに難しくはないのと、ストーリーも複雑ではないので、だいたい読めました。