「The Wizard of Oz」リスベート・ツヴェルガー

ifyouaskme2005-02-06

オズの魔法使い」に、リスベート・ツヴェルガーが絵をつけた本。
オズの魔法使いのお話が、省略されることなく、まるまる収められているので、絵本というより、一冊の本にカラーの挿絵をつけた感じ…でしょうか。
しかし大きさは大判の絵本の大きさですし、ページ数も100ページ近く。絵もたくさんあって、とても豪華な印象の本。これで値段が2000円くらいなのは安い。
心憎いのは、緑のセロファンのついた「色つきめがね」が、背表紙の裏にオマケでついていること。ドロシーたちがエメラルドシティにいる間の絵は、それで見るように、と、メガネマークの指示があります。


ツヴェルガーの絵本を、ぜんぶ持っているわけではないので、なんなんですが、今のところ、ツヴェルガーの作品のなかで、いちばん好きな本。
ライオンやきこりの絵も好きですが、カカシのデザインが特に好きです。また、出てくるヘンな生き物たちの絵も、とてもユーモラスで、かつお洒落。


どうしてこの本、邦訳がでていないのかが不思議です。こういう本をプレゼントされる子供は、幸せだと思うし、誰かにプレゼントしたくなるような本。


とはいえ、英語、そんなに難しくありません。高校生さんくらいなら、充分に読める本。
英語は苦手だから…という人も、読んでみれば、案外、読めちゃえるんじゃないかな、と思います。絵が内容理解をたすけてくれますし。初心者むけ。


もっとも、たとえ読めなかったとしても、オズの魔法使いなら、ほかにたくさん邦訳、でてますし。文章はそっちで読む、という手もあります。


英語も、Project Gutenbergさん→http://www.gutenberg.org/
で、テキストが公開されています。お話が読みたいだけなら、無料で読めるのですが…。


それでも、多少高くても、ツヴェルガー挿画のこの本で、「オズの魔法使い」はぜひ読んでもらいたい…、そういう思いにさせられる本です。