「あかずきん」リスベート・ツヴェルガー

ifyouaskme2005-02-03

リスベート・ツヴェルガーの「あかずきん」
私が購入したのは、英訳本、「Little Red Cap」、アメリカ版ペーパーバックですが、邦訳、富山房さんからでています。
アマゾンさんでは在庫切れ表示になっていますが、ほかの本屋さんで入手可能ですし、富山房さんのホームページからでも購入できるようです。
http://www.fuzambo.com/index.html(富山房ホームページ)
ほかにも、「ばらになった王子」も、アマゾンさんでは在庫切れ表示ですが、ほかの本屋さんで買えます(bk1とか、紀伊国屋書店さんとか、ほか)。私が今手元にもっている邦訳本の奥付は、2004年に重版されたばかり。「ばらになった王子」は、ツヴェルガー初期の傑作中の傑作だと私は思うので(個人的に非常に好き)、邦訳で手に入ってよかった。話も面白かったですし、訳も上品。


え〜、で、「あかずきん」
グリム童話のなかでも、知名度ナンバーワンなお話といっても過言ではないかと。
あらすじは知っていたので、英語でも、わりとスンナリ読めました。
この絵本は、とにかく、オオカミがかわいい。
特に、おばあさんの服をきて、おばあさんになりすます際のオオカミが、なんていうか、「こんなもんか、どうだ?」みたいにポーズをとってるところが可愛いです。オオカミが女装するおかしさ、みたいなものを、はじめて感じました。


主役の「あかずきんちゃん」の方は、おなじみの防災頭巾のようなものではなくて、フツーの、赤い帽子、といった感じです。
「あかずきん」というと、日本ではもっと幼くかわいい女の子で描かれることが多いと思うのですが、ツヴェルガーの「あかずきん」は、さほど幼くもなく、顔もけっこう地味です。しかしそこが、味わい深い魅力です。


え〜と、現在、勝手にツヴェルガー週間と銘打って、なるべく一日一冊、読むぞ〜と頑張っております。好きな絵ですと、文章のほうも、がんばって読もうという気になるのがいいですね。とりあえず、あと三冊ばかり、手元にあるので、もうしばらくツヴェルガー三昧な日々をすごそうかと考えております。