「眠れる森の美女」キヌコ・Y・クラフト

Sleeping BeautySleeping Beauty
K.Y. Craft

Chronicle Books 2002-09-01


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by G-Tools
Kinuko Y. Craft 絵 Mahlon F. Craft 文の「Sleeping Beauty」2002年
「眠れる森の美女」を再話した絵本です。


あらすじ
子供の誕生を待ち望んでいた国王夫妻に、ある日、お姫さまが生まれます。王さまは国中の要人や、妖精をまねいて宴をひらきますが、十三人いる妖精のうち、十二人しかまねきませんでした。
十二人の妖精たちは、つぎつぎにお姫さまに贈り物をします。すると十三人目の妖精があらわれて、「姫は十六歳で紡錘(つむ)に刺されて死ぬ」という呪いを授けます。
国王夫妻は悲嘆にくれますが、まだ贈り物をしていなかった十二番目の妖精が、呪いをやわらげ、死ぬのではなく百年のあいだ眠るだけ、といったものに変えます。
そして十六歳の誕生日、お姫さまは古い塔で糸をつむぐ老婆に出会い…


「眠れる森の美女」(いばら姫)は、グリム童話やペロー童話に収録されているものが有名です。この絵本では、グリム童話とペロー童話をまぜあわせて再話した、という感じです。妖精の数が十三人なのはグリム、呪いがふりかかったとき、十二番目の妖精が竜にひかせた火の車で城にかけつけるあたりはペロー、といった具合…


児童向けの絵本にしては、英語はやや難しめな感じがしました。
物語とはあまり関係ないですけど、妖精といっしょにChariot(チャリオット。戦闘馬車…ですけど、妖精さんは馬のかわりに竜にひかせてます)に乗ってやってくる犬が妙に気になります。その後、お姫様といっしょに寝てて、王子と結婚したあともそばにいるんですけど、首環が不思議な光の首環なので、お姫様の犬ではなくて妖精の犬なのかな…と思うのですが、本文では犬に関する記述がないんですよね…。


ペロー版のお話は青空文庫さんで読めます
http://www.aozora.gr.jp/cards/001134/card43119.html