スパイダーウィック家の謎2「魔法の石をさがせ」

The Seeing Stone (The Spiderwick Chronicles)The Seeing Stone (The Spiderwick Chronicles)
Holly Black

Simon & Schuster (Juv) 2008-01


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スパイダーウィック家の謎2「魔法の石をさがせ」(原題:The Seeing Stone)2003年
邦訳は文渓堂 飯野眞由美:訳

あらすじ:
いなくなった猫をさがしている途中で、サイモンがゴブリンにさらわれてしまいます。しかし普通の人間の目ではゴブリンの姿を見ることができません。ジャレッドは、妖精の姿を見ることができる魔法の石をさがします。
そうしてサイモンをたすけに、姉のマロリーと森へ。すると、巨大な化け物、トロールがあらわれて…!


前作で登場したブラウニー(怒らせるとボガートになってしまう)のシンブルタックのほか、今作で登場するのは、トロール、ゴブリン、ホブゴブリンです。トロールとゴブリンは邪悪な妖精で、ホブゴブリンは、ゴブリンよりは友好的な妖精です。

トロールというと有名なのはなんといってもムーミントロールですけど、ムーミンのように可愛らしいのは稀です。

この話に登場するトロールで一番近いのは、ノルウェーの民話、アスビョルンセンの「太陽の東 月の西」のなかにでてくる「ふとりたくて丘にゆく三びきの牡ヤギ・ブルーセ(三びきのやぎのがらがらどん)」に登場するトロルかもしれません。
橋の下にすんでいる、あたまがあまりよくない、という属性です。
また、トールキンの「ホビットの冒険」(指輪物語の前の作品)にでてくるトロールと同じで、日の光をおそれます。

ブラウニーに関しては、最近ではハリー・ポッターのドビーがいちばん有名かもしれません。眠っているあいだに仕事をしてくれる親切な小人さんたちのことです。


トロールを描いた絵では、John Bauerのこの絵なんかが好きです→http://en.wikipedia.org/wiki/Image:John_Bauer_1915.jpg
John Bauerの絵はこちらのサイトさんでも見れます(英語)→http://bauer.artpassions.net/
ミュージアムのオフィシャルサイトはこちら(スウェーデン語)→http://www.johnbauersmuseum.nu/


スパイダーウィック家の謎 2 魔法の石をさがせスパイダーウィック家の謎 2 魔法の石をさがせ
トニー・ディテルリッジ飯野 眞由美

文渓堂 2004-06-26


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