「ナイト・ビフォー・クリスマス」ロバート・サブダ

ロバート・サブダのPop-Up（仕掛け絵本）。「The Night Before Christmas」。私が持っているのは洋書版ですが、「ナイト・ビフォー・クリスマス　とびだししかけえほん」というタイトルで、邦訳が大日本絵画さんから出ています。

ときどき、誰かにプレゼントしたくなる本、というものに出会うことがありますが、これはその一冊。本を贈るという行為は、すごく難しいけれど、この絵本は、老若男女問わずに、けっこう喜んでもらえる確率が高いんじゃないかなあ、って思います。
先日の、ツヴェルガーの絵本と同じで、この絵本も、クレメント・ムーアの詩を題材にした絵本。ただ、普通の絵本ではなくて、いわゆる、「とびだす絵本」となっています。
とにかく、サンタは飛び出すわトナカイは飛び出すわ、その飛び出し方に、いちいち工夫が凝らされていて楽しい！
「どうやったら、こんなふうに作れるんだろう？」と本をひっくりかえしたり、裏から眺めてみたり。何度もページを閉じたり開いたり。ひとりで読んでも楽しいけれど、誰かに見せたくなる絵本。ほとんどの人が、驚いたり、感心したりしてくれるので、自分が褒められているわけじゃないってわかっているけど、なんか嬉しくなっちゃうんですよ（笑）
そういう意味では、自分も幸せになれるし、幸せのおすそわけみたいなこともできるし、けっこう、お得な本だなあ、と思います。